地方から東京へ上京する人は後を絶たない。つまり、東京はそれだけ住む魅力にあふれた都会と言える。東京の魅力として、まず国内で最も最低賃金の高い点が挙げられる。平均年収も全国一だ。仕事の数も職種も豊富で、大手企業から新進のベンチャー企業まで様々な職場がある。もっとも採用されるかどうかは別であるが、職業選択肢の幅が広いのは事実だ。他の地域では見つからないような刺激的な仕事に出会える可能性が大きい。また人口が多いだけに優秀な人材も数多く、その中で人脈を広げたり、新たに起業するチャンスも広がるだろう。
デメリットとしては、地方と比べて家賃や物価が高いこと。このため最低賃金が高くても、可処分所得の上で余裕の少ない人もいる。また満員電車での通勤や通学を負担に感じる人も多い。ただ交通網が非常に整っているので、都内の移動は自由自在であり、地方へのアクセスもしやすい。ラッシュアワーさえ我慢すれば、これほど交通至便なエリアはないだろう。また各種の講習会やセミナーも頻繁に開催されていて、それらを通じて資格を取得したり、仕事のスキルアップを図る大学生やサラリーマンも少なくない。
娯楽面でも充実しており、商業施設や繁華街も多く、休日のレジャーにも事欠かない。例えば、地方ではまず上演されないような映画や演劇が東京では鑑賞できたり、目新しい商品やサービスをいち早く利用できるメリットもある。また地方でよく見受けられる閉鎖的なコミュニティもないので、比較的自由な人間関係を築きやすい点も魅力と言える。