地方から就職のために上京して来た場合、生活をする場所の選択肢としていくつかあるが、基本とも言えるのが一人暮らしだろう。文字通り賃貸物件などを借りて一人で生活を行うこのスタイルには、自由という大きなメリットが得られる。仕事で溜まる肉体的、精神的疲労はプライベートで解消することが健康であり続ける秘訣だ。単身生活では、誰にも気兼ねをせずに自分の好きな暮らし方ができるので心も体も癒すことができる。
その反面、選び方によって出費が大きくなるのがデメリットだ。東京は地域によって賃貸物件の家賃が大きく変わる。都心に近くなるほど金額が高くなりがちで、収入の半分近くが家賃になってしまうというケースも少なくない。単身生活で少しでも生活費を抑えた暮らしをしたいという場合は、社員寮という選択がある。企業が管理している寮での生活であればエリアに関係なく手頃な家賃で住めるのが利点だ。大半の企業が勤務地に近い場所に建物を設けていることで、通勤がしやすいというメリットもある。
ただし、見知らぬ他人が住んでいる賃貸マンションと違って社員寮で生活をしているのは会社の同僚だ。同じフロアに上司や先輩が住んでいることで心が休まらなくなるというケースも珍しくない。そのほか、時代の移り変わりの中で増えているのがシェアハウスだ。浴室やトイレなどの設備は共有することになるが、家賃の出費を抑えられるほか、職場やプライベートなどさまざまなストレスを減らすことができる。